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流行りものには気を付けろ!

      2015/05/11

経営者B:「あげるさん、最近グリーンスムージーが流行ってるって聞いたのでうちでもやろうかと思います!」
あげる:「焼肉屋でですか!?」
経営者B:「そうです!」勉強熱心なのは大変いいことです。

確かに市場のトレンドは飲食店を経営していく上でも重要です

しかし、流行は非常に短命ですので注意が必要です!
どれぐらい短命かというと、早いものは数ヶ月で世の中から消えてしまいます。それは、次々に新商品が現れるからです。その、スピードもインターネットの発達やグローバル化により年々早くなっています!
今日テレビで話題になった商品が来週にはなくなっているのです!

私 も仕事柄様々な新商品を見つけ出し、提案する機会がありますが、取り入れる商品の選別には細心の注意を払っています。お店で取り入れるために商品開発をし てる間にトレンドが終わってしまう可能性があるからです。そして、古くなった商品をいまだに提供していること自体がお店のマイナスイメージに繋がってしま います。“遅れたお店”というレッテルを貼られ兼ねないのです。流行を取り入れることに労力を費やすのであれば、既存商品をより良い商品に変えるための時間に費した方がよっぽど効率的だと言えます。まずは、既存のオススメ商品をより多く売ることを考え、それが達成できてから流行りものに手を出すことをお勧めします。

ただ、流行商品も悪いことばかりではありません。もちろんお店で生かすこともできます。

常に新しいものを取り入ながらお店を運営することで最先端のお店だという印象をお客様に与えることができます。それにより、流行りものに飛びつく顧客層を多く取り込むことができます。さらに、その効果を最大化するためには、何処よりも早く、地域で一番初めに取り入れることで第一人者としての恩恵を得ることができます。それを見た近隣の店舗が次第に真似をし始めます。2、3店舗のうちは問題ないですが、その商品を取り入れ始めるお店が7店舗を越えてきたらその商品は、もはや当たり前すぎる商品に変わってしまいます。すぐに次の流行に切り替えなければ、今度は古い、どこでもやってる、2番・3番煎じなど、と言われてしまいます。

このように流行を取り入れる場合、常に新しいトレンドを追い続けなければならないため、非常に大変です。
それだけに専念してしまうと、本来のお店のコンセプトがブレてしまいます。
あくまでも、本日のオススメ商品という位置付けで、流行商品を取り入れられては如何でしょうか?

 - 飲食店の商品力を上げる方法

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