飲食店の売上を上げるための商品構成のあり方
ある日、私の携帯に一本の電話がかかってきました。
居酒屋を経営しているAさんからでした。
経営者A;「あげるさん、こんにちは。」
あげる:「A社長こんにちは、如何されましたか?」
経営者A:「あげるさんに、提案してもらった、から揚げの出数の調子がよく、お客様からの評判も大変いいんですよ。」
あげる:「それは、何よりです!」
経営者A:「そこで他のあまり注文されていない揚げ物をやめようかと考えています。その方がもっとオススメのから揚げが出て売上も上がるんじゃないかと思っています。」
あげる:「それはしない方がいいでよ!脇役あっての主役ですから!」
経営者A:「脇役!?主役!?少し意味が分からないので、詳しく教えて下さい。」
お店で最もオススメしている商品を主役と考えた場合、その商品カテゴリーに含まれる商品は脇役に該当します。そして、ある一定数の脇役があって初めて一つのグループが成立します。確かにほとんど頼まれない商品があると、ついつい商品を売るのをやめてしまいたくなります。しかし、もしその商品が主役を輝かせる 商品として存在していた場合はどうですか?それでもその商品をやめますか?
お店は、商品を売るための一つの舞台のようなものです。その舞台の中で ただ一つの主役や主役が属しているグループが輝くためにお店はあります。一見意味がなさそうな商品でも、主役を輝かせるために重要な役割を果たしている場合があります。主役の商品は他の商品と比較することでその素晴らしさに、お客様が気付くことができるのです。
ただ、脇役も引退することはありま す。まったく売れなくなってしまった場合はやむなく引退するわけです。しかし、引退があるということは新たな商品のデビューがあるということになります。引退やデビューなどの商品全体の流れそのものが主役を輝かせているため、お店側から一方的にその商品を売れないからという理由だけでクビにすることはでき ないのです。
主役が輝ける舞台づくりがお店の売上アップのために経営者が取るべき最良の手段です!
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