飲食店の新規開業! ~ターゲティングの実施①~
2015/05/16
飲食店の新規出店を成功させる
ためにも特に重要なことは
「誰に何を売るのか!?」を明確にすることです。
そして、それこそがお店のコンセプトの核となる考えです。
①“誰に”⇒お店ターゲット
②“何を”⇒お店のウリ
①“誰に”
飲食店における正しいターゲティングの考え方
一般的に飲食店で実施されているターゲティングは、大雑把なものがほとんどです。
例えば、「30歳男性サラリーマンを集客したい!」程度の内容でお店を運営されている方が多いのです。
お店を繁盛させるためには、これではまだまだ不十分です!
今までなら、それでも成功することが出来ましたが、競合店が多い現代ではこの程度のターゲティングでは全く通用しません。30歳男性サラリーマンを集客しようと考えているお店が多すぎるのです。そのため、このような漠然としたターゲティングでは、お客様に他店との違いに気付いてもらう事は出来ません。ターゲットはできる限り具体化しなければなりません。ターゲットの具体化については、以前、鈴木さんの回でもお話ししたことがありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
ターゲットを明確にした次は、
そのターゲットの来店動機を決定します。
そのお店を利用したことで、お客様は「どのような気分になれるのか?」を決めなければなりません。来店動機は人の感情を形にしたものです。人はそれぞれ価値観が違い、感じ方も違うため、ターゲットを決める以上に来店動機を決定することは難しいです。しかし、来店動機をできる限り明確にすることで、競合店との差別化が可能となります。 同じ業態でも、全く違うお店だという認識へと変わります。長く繁盛しているお店はこれが出来ているため、売上が下がることなく上がり続けます。ディズニー ランドがただのテーマーパークやレジャー施設に留まることなく、“夢の国”になれたのは、この動機付けがしっかりと出来ており、それを伝えるための努力を 惜しまなかったからです。業態とはただの屋号でありカテゴリー名にすぎません。ただ、“焼鳥屋”と屋号を表記するよりも、「焼鳥を気軽に食べれる楽しいお店」と 伝えた方が、お客様に特別感を与えることが出来ます。皆様のお店もただの“焼鳥屋”ではないはずです。それ以上の、お店ならではの“ウリ”を提供している はずです。どんな些細なことでも、お客様のことを考え、実施していることは、そのお店ならではの“ウリ”です。お店の“ウリ”がお客様の来店動機を決定づ けるものです。
次回は②の“何を”について詳しくご説明します。
関連記事
-
飲食店の新規開業!~ まとめ ~
過去、4回にわたって飲食店の新規開業についてご説明してきました。 繁盛店になるた …
-
飲食店の新規開業! 〜ターゲティングの実施②〜
お客様の来店動機を生み出しているのがお店の“ウリ”です。 飲食店を成功させる た …
-
飲食店の新規開業! お店のウリをお客様に伝える方法!
前回までは、新規開業に必要なコンセプトの内容について説明してきました。 次は、お …
-
飲食店の開業に欠かせないコンセプトづくり
今回は 飲食店の新規出店 についてお話ししたいと思います。 飲食店のコンサルティ …
-
家賃比率5%の超優良飲食店
私のクライアント先の飲食店の中には、家賃比率5%以下の優良店がたくさんあります。 …
-
飲食店における立地選びの考え方
飲食店を新規開業をする際に特に苦労するのがお店の立地選びです。 誰でも良い立地に …
- PREV
- 飲食店の開業に欠かせないコンセプトづくり
- NEXT
- 飲食店の新規開業! 〜ターゲティングの実施②〜