メニュー表の表現一つで商品力は大きく変わる
飲食店のメニュー表については、このブログでもその重要性についてお話したことがあります。
メニュー表一つでお店の売上は大きく変わります。
そして、メニュー表の表現方法が商品力に与える影響力は非常に大きいです。
これまでは、メニュー表の重要性や作成する上での重要な考え方についてお伝えしました。
今回はより具体的な技術について少しお話します。
優れたメニュー表を作成する一つ目のポイントは、
構成比に合わせてメニューを表記するということです。
まずは、現状のABC分析を実施して下さい。
その中で、最も出数の多い商品が最も売れている商品です。
この出数によってメニュー表での表記方法が決定していきます。
つまり、最も出数の多い商品が最もメニュー表上で大きく目立つように表記し、最も出数の少ない商品を隅の目立たないところに表記するのがポイントです。
しかし、注意が必要なのが、出数の最も多い商品がお店の“ウリ”ではない場合、そもそもお店のコンセプトがブレている可能性があります。この場合は定番の商品が出数の1位に来ている可能性があります。
定番の商品、居酒屋でいう生ビールや枝豆は差別化が難しいため大きく表記する必要はありません。
あくまでも、目立たせる商品は、必ずお店の“ウリ”に関連している必要があります。
二つ目のポイントは、商品名を工夫するということです。
“特大出し巻き”という言葉からはどんな商品を想像されるでしょうか?
一般的な出し巻きの2倍や3倍以上の商品をイメージれるのではないでしょうか。
確かに、特大とか山盛りなどのキーワードを加えることで、その商品の出数を増やすことが出来ます。
しかし、これらのキーワードを付加した場合、お客様の想像を遥かに超える大きさの商品を提供しなければ、お客様の満足度を高めることは出来ません。つまり、お客様の商品に対する期待を高めてしまっているのです。
そのため、ネーミングを付ける際には、特に気を付ける必要があります。
三つ目のポイントが商品名に強弱をつけるということです。
商品名や価格などの大きさに強弱をつけることで、出数をコントロールすることが出来ます。
そして、一つのページ上で複数の商品名を大きくするよりも、一つだけの商品名を大きくする方がより目立たせることができ、注文率を上昇させることが出来ます。
たっ たこれだけの事かもしれませんが、メニュー表は細かい技術が積み重なることにより、一つの優れたメニュー表と成ります。メニュー表はお店の売上に大きく貢 献するため、作る上でも計画的に作る必要があります。そして、より多くお店の“ウリ”となる商品を売ることでお店の売上は上昇します。
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