飲食店の新規開業！　〜ターゲティングの実施②〜

お客様の来店動機を生み出しているのがお店の“ウリ”です。

飲食店を成功させる

ためには必ずお客様を集客するための“ウリ”が必要です！

お店の“ウリについては以前、このブログでも圧倒的な“ウリ”を作り出せ！で説明したことがありまが、飲食店を成功させるために最も重要なことなので、改めてお話しします。

皆さまは、飲食店の“ウリ”と聞くとどんなものをイメージされますか？

きっと、お店で提供している料理や飲み物などの商品をイメージされるのではないでしょうか？
確かにお店でオススメしている商品もお店の“ウリ”です。
しかし、必ずしも
ウリ＝商品
ではありません。

“ウリ”とは

お客様が飲食店を利用するための来店動機

に繋がるものです。
そのお店に行くことでどのような“モノ”が得られ、どのような気分になれるのか？
さえ満たすことが出来れば、それがお店の“ウリ”になります。
例えば、バーなどの場合は、そこで提供されているお酒をもとめて来店するお客様よりも、そこで働いているバーテンダーやお店の雰囲気を気に入っているお客様の方が多いかもしれません。
カフェの場合でもくつろげる空間などを“ウリ”にしているお店が多いです。
これらの例のように、必ずしもお客様を集客する“ウリ”は商品である必要がありません。ただ、飲食することを目的とした飲食店では、お店の“ウリを商品と関連付けた方が分かりやすく、他店との差別化がしやすいのも事実です。
いずれにしても、競合店よりも圧倒的に優れている、お客様を集客できる“ウリ”が無ければ、お店は成功することが出来ません。

お客様を集客するための“ウリ”を商品に関連づけるのであれば、基本的にはお店の屋号と一致させる必要があります。
例えば、焼鳥屋の場合は焼鳥、海鮮料理屋の場合は鮮魚、ラーメン屋の場合はラーメン、焼肉屋の場合は肉、とんかつ屋の場合はとんかつ、といった感じです。
これは、基本的なことであるため、ほとんどのお店が出来ていると思います。しかし、重要なことはその商品をお客様の来店動機に結び付け、競合店よりも優れたものに変えなければならないということです。
焼鳥屋なので焼鳥があるのは当然です。
しかし、その焼鳥はわざわざそのお店に行ってまで食べる必要があるのでしょうか？
これを明確にすることが出来ればその商品はお店の“ウリ”になります。
単純につくねをオススメしている、ではお客様に使用してもらうことは難しいでしょう。
そのつくねを食べることにより、どのような気分になり、何が満たされるのかが明確になっていなければなりません。

私のコンサルティング先の焼鳥店の例をご紹介します。
このお店のターゲットは
「既婚サラリーマン男性、35歳〜37歳」
このお店の“ウリ”は
「気軽な気分で、美味しい焼鳥を仲間と楽しく食べれるお店」です。
この“ウリ”にはいくつかのポイントとなるキーワードがあります。

まずは、“気軽な気分で”です。
■35〜37歳男性が気軽に入れる焼鳥店とはどんなお店でしょうか？

次は、“美味しい焼鳥”です。
■35〜37男性が美味しいと感じる焼鳥とはどういう焼鳥でしょうか？

最後に“仲間と楽しく食べる”
■35〜37歳男性が仲間と楽しく食べれるお店とはどんなお店でしょうか？

という上記3つの質問に明確に答えることが出来れば、お客様の来店動機になります。
そして、ここまで来店動機を掘り下げて考えているお店には繁盛店が多いです。

お客様の来店動機から、お店のコンセプト内容

が決まります。
お客様が満たされたい気持ちをより満たしやすくできる、内外装の雰囲気、メニュー表の内容、接客の内容、等と具体的に決定します。つまり、来店動機が決まらなければ、本来お店を作ることはできないのです！
飲食店の新規開業を成功させるためにも、まずはコンセプト作りから始める必要があります。
その中でも、お客様の来店動機とお店の“ウリ”が特に重要です！

複数回にわたり、飲食店のコンセプトについてご説明してきました。
ターゲティングやウリについてはご理解頂けましたでしょうか？
次は、実際にこれらを具現化していきます。
“誰に”と“何を”が決めれば後は売るだけです！

どれほど素晴らしい“ウリ”があっても、売れなければ意味がありません。
飲食店を成功させるためにも、お店の“ウリ”がより多く売れるようにしなければなりません。
つまり、“どのようにして売る”のかを決める必要があります。