飲食店が少子化に打ち勝つ、人材確保術!
2016/06/24
今日は、今最も旬の問題、
飲食店における人材確保
についてお話します。
今、アルバイト候補である若者不足が深刻な問題となっています。
実際に人手不足で悩んでいる飲食店も少なくないと思います。
もしかしたら、ほとんどのお店が人手不足で頭を悩まされているかもしれません。
TVなどでも連日この人手不足に関するニュースが放送されているほど厳しい現状です。
某大手の牛丼チェーンでは、人手が足りないことから24時間営業を停止するほどアルバイトの労働人口は減少しているのです。
私もコンサルティング先にお伺いすると、大体一度はこの話題についてお話します。
そして、人手不足という問題は繁盛店・不振店問わず、すべてのお店で起きています。
しかも、この少子化という社会現象は今後、改善されるどころかより一層深刻化していくでしょう。
むしろ、今はその入り口にすぎません。この先、若者世代は一気に減少していくのです!
だからこそ、今のうちから手を打たなければ人手不足による事業縮小や、最悪の場合倒産すらあり得ます。
では、そもそも何故人手不足は起きているのか?
「そんなの簡単だよ!若者が減っているからだよ!」
と思われたかもしれませんね。
まったくその通りです。若者は確実に減っています。
しかし、重要なことは需給のバランスです。
ただ単に若者が減っているのではないのです。
飲食店を含む小売店の数が減っていないのが問題なのです。
つまり、需給のバランスが崩れてしまっているのです。
そして、縮小傾向にある労働力という市場の奪い合いが開始してしまったのです。
その中で、最もわかりやすく起きているのが
飲食店の賃金上昇です。
少しでも高い時給にして、労働力を囲い込もうと大手を中心に各飲食店が動き出しています。
都内では、時給1200円のファストフード店が存在するほどです。
私の学生時代からは考えられない時給です!
しかし、それほど高い時給を払っても人手不足は解消されていないのです!
「隣のお店が時給を1000円に上げてきた!じゃーうちは時給1050円にしよう!」
などと各飲食店が考えています。
あれっ!この現象はどこかで経験したことがあるような気がしますね〜。
何でしたかね?
あっ!安売り現象と一緒ですね。
そうなんです!
実は、これはお客様を集客しようと、安売りを実施する現象と全く一緒なのです!
リーマンショック後の不況時に需要が一気に減ったことで、なんとか生き延びようと考えた飲食店が価格を下げて集客する手法そのものです。
違いはお客様ではなく、若者を中心とした労働者を集客しようとしているということだけです。
お客様を集客しようと、値下げすることで得られるものはごくわずかしかありません。
それは、時給でも同じことが言えます!
つまり、考えなしに時給をただ上げるということは、最も簡単で愚かな行為の一つなのです!
安売りや、高い時給は大手企業に任せておけばいいのです!
小が大に勝つためには、戦う土俵を変えなければいけないのです!
時給を上げる事は悪循環しか生み出しません。
例えば、時給900円のお店が100円上げると人件費が単純計算10%以上も上がってしまいます!
本当にそれで経営は成り立ちますか?
今後の賃金を上げる=既存の労働力の賃金アップ
を意味しています。
さ らに、アルバイトの時給だけを上げてしまうと、社員の時間給を上回る可能性があります。これでは社員の離職率が上昇してしまうリスクが発生します。つま り、社員給与も少なからず上げなければならないのです。そうすると、会社の経営はどんどん圧迫されてしまいます。このままではまずいと、人件費分の経費を 商品の値上げで賄おうとしてしまいます。しかし、正当な理由なしに値上げするとお客様は減少していくでしょう。このように、無計画な賃金アップは個人の飲 食店に悪循環を生み出してしまいます。
それでは、どのようにすればいいのか?
それは、前述した通り、戦う土俵を変えればいいのです!
アルバイトの方々は本当に賃金だけを見て職場を探しているのでしょうか?
確かに市場価格というものは存在しています。
市場の平均賃金以上にする必要はあるかもしれません。
しかし、最も高い時給にする必要は全くありません。
そして、計画なしに単純に時給を上げても何の効果も得られないでしょう。
ディズニーランドの時給は大体1000円前後スタートです。(時間帯や業務により異なる)
そして、関東圏のスターバックスの時給は900円台スタートです。(時間帯、地域により異なる)
これらの時給は、関東圏のサービス業としては平均値かそれ以下です。
それなのに2つの企業は優秀なスタッフでいつも溢れています。
何がそんなに素晴らしいのでしょうか?
ブランド力ですか?
業務内容ですか?
待遇ですか?
何故、人はスタバで働きたいのか?
これさえ理解できれば、スタッフを効率よく増やすことが出来るでしょう!
ではどのようすれば、スタバのようになれるのか?
次回は、人材不足からの脱却!についてはお話したいと思います。
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