思い切って、常連客を断れ!
2015/05/11
繁盛店の調査をしている時に、15席程度の居酒屋が常連客で賑わっているのを度々見かけます。
席数が20席以下の小さい居酒屋であれば、常連のお客様だけでも成り立つビジネスモデルを作ることができます。常連客で経営が成り立つお店ができれば、確かに集客で困ることはないですし、楽ですよね。
ただ店舗規模が、30席を越えると基本的には常連客だけでは成り立ちにくいです。高い売上を目指すなら、常連客以上に、新規客を集客しなければなりません。
しかし、個人店の経営者が常連客に依存しているケースが多いです。
そこで、知って頂きたいのが、お店は常連客と一緒に陳腐化していくという事実です。
常連客が多いと、客観的に常連客向けのお店と捉えられ、常に新鮮さにかけ、年月と共に陳腐化してしまいます。
そして、常連客はお店に意見したがります。
「もっとこういう商品おいた方がいいよ」とか「こうしたらもっとお客さん来るんじゃない」とかですね。
これが危険です!
常連客の意見を取り入れてしまうと、お店のコンセプトがブレてしまいます!
ブレることで、より一層新規のお客様が来店しないという悪循環に繋がってしまいます。
更に、常連客同士や店主が常連客と親しそうに話しているのが外から見えると、新規のお客様は単純に入りにくいです。例え入店したとしても居心地が悪く、会話に入っていけない新規客はその疎外感からお店に良い印象を持つことは無いでしょう。
このように、常に常連客しかいないお店は常連客と共に陳腐化してきます。もちろん、全ての常連客が一生繰り返し来店してくれれば、お店の売上は維持することができますが、そんなことはあり得ません。
いずれ、一部の常連客は来なくなります!
「最近○○さん来なくなったね。」
「そうですね。ここ数ヶ月は見てないです。」
というスタッフ間の会話はよく耳にする内容です。
今後の売上を考えると、あるいはお店を半永久的に存続させるためにも、ある一定の新規客を集客しなければなりません。
ですから、思い切って常連客を断りましょう!
単純に入店拒否するのではなく、少しづつ常連客との距離を置き、新規客の入りやすいお店に変え、新規客でお店を埋めてしまうのが良い方法です。そうすることで、自然と常連客の入店を拒否することができます。
一時的に売上は下がる可能性がありますが、今後の売上のためにも常連客をお断りすることをお勧めします。
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